あの頃、キミが全てだった。



「うん、うめぇな!」


そう言って、グッとを手でしてくれる。


「味はね問題ないんだけどね」


そう笑って言えば、


「そうそう、だから、絵が下手だろうが上手かろうが個性があって俺はいいと思うし、食べれば意味ねぇから、モウマンタイ!!」



そう言って、微笑んでくれる皐月に、


「ありがとう………」


そう伝えると、


「よし、そろそろ休んでないでやるか!」


そう言いながら、耳を触る。



それを見ては、心の中で可愛く思いながらも、


「頑張ろうね、皐月!」


「ああ、足引っ張んなよ!」


そう冗談ぽく笑って作業を始める皐月。
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