あの頃、キミが全てだった。
そう言えば、改めて皐月を見ると、
執事の格好に犬のカチューシャをしていた。
そっか、犬が大好きだから、犬にしたのか!
あまりに格好が馴染みすぎてて違和感がなかった。
けど、何をしてもかっこいい。と思えてしまうのは、
私が、皐月にしか興味がないからなんだと思う。
ほら、今だって、皐月以外のクラスメイトもいるのに、すぐに皐月を見つけられるくらいだもの、
「荻野さん!これ持っていってもらえるかな?」
そうクラスメイトに言われて、「ごめんね、今行く!」
駆け寄ってお皿を受け取り持っていく。
こうして、私達は、忙しく残りの時間でお仕事をやり遂げた。
頑張った甲斐もあってか、売り上げも3位から1位になり、見事に優勝したのだった。