あの頃、キミが全てだった。
「だってよぉー、1匹ならまだしも、たくさんいるし、虫の種類だって数えきれないほどいるしさ下手したら動物にも遭遇しちゃうじゃねぇかよ!!あーーー」
頭を抱えながら、
「女子の前でそれ言って恥ずかしくねぇのか」
「1ミリも恥ずかしくないね、むしろ、こんな俺を理解してほしい‼︎」
「くっだらねぇな」
そんな2人の間に、可愛らしい声が聞こえる、
「2人とも…その…私がちゃんと虫除けスプレー持っていくから言い合いしないで?楽しもう?」
その一言で
「美羽ちゃーーーん」
と、抱きつこうとする海人くんをすぐ止める皐月は、