あの頃、キミが全てだった。
「顔色が悪いな?」
「誰のせいだと…「本当友達想いだよな、雫って」
えらいえらい、そう言いながら、真っ直ぐに私の頭に伸びてくる大きな手を、振り払うことなく受け入れる。
心が乱される。
さっきの傷ついたことが嘘かのように幸せな気持ちになれてしまうのに、、
あなたを目の前にすると何一つ言えないのはなんでなんだろう………?
言葉って………恋って、、、 難しい。
「そんなんじゃない………」
「ん?」
「私は自分勝手なだけなの、」
「自分のことは自分だけしか知らないって言うけどさ、、本当は違うと思うな、、俺だけは、ちゃんと雫の良いところ知ってるから、」