先輩、俺と別れてください。
「ねぇ先輩。一度俺と別れてくれませんか?」
.........思考停止。
「もう一回言います。先輩、俺と別れてください。」
放課後、残って日誌を書いていたら「雛菜先輩見つけた」と言いながら陽向ー風見 陽向(かざみ ひなた)ーが教室に入ってきた。
そしてそのまま開口一番にそう言ったのだ。
えーっと…、わか、れる、とは?
「えっなんで!?わたしなにかしちゃったっけ!?」
慌てるわたしをよそに陽向は話を続けた。
「俺思ったんですよ。俺といて先輩ほんとに楽しいのかなとか。先輩俺のこと好きなのかなとか。」
「そういうの考えたらもしかしたら俺、望之先輩に迷惑かけてるかもしれないって......っ。」
そこまで言い終えて陽向は少し横を向いて肩を震わせた。
嘘。いつもわたしをからかって「先輩って鈍感ですよね。」ってちょっとばかにしたみたいにわらってばかりのあの陽向が泣いてる...!?
.........思考停止。
「もう一回言います。先輩、俺と別れてください。」
放課後、残って日誌を書いていたら「雛菜先輩見つけた」と言いながら陽向ー風見 陽向(かざみ ひなた)ーが教室に入ってきた。
そしてそのまま開口一番にそう言ったのだ。
えーっと…、わか、れる、とは?
「えっなんで!?わたしなにかしちゃったっけ!?」
慌てるわたしをよそに陽向は話を続けた。
「俺思ったんですよ。俺といて先輩ほんとに楽しいのかなとか。先輩俺のこと好きなのかなとか。」
「そういうの考えたらもしかしたら俺、望之先輩に迷惑かけてるかもしれないって......っ。」
そこまで言い終えて陽向は少し横を向いて肩を震わせた。
嘘。いつもわたしをからかって「先輩って鈍感ですよね。」ってちょっとばかにしたみたいにわらってばかりのあの陽向が泣いてる...!?
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