アブナイ三角関係


というのは置いておいて
いなくなった隣の席を見る。


失敗しろーはいっ
失敗しろーはいっ

こーくーはーくー失敗しろー


と最悪な失敗コールをする。

でも片想いしてるんだから仕方ない。
大目に見てくれ、どこぞの女子。



…はぁ
早く帰ってこないかな。


…もし告白受けてたらどうしよ。

控えめに言って窓から飛び降りられるくらいショック受けそう。

ま、そんなことしないけど。



…告白か
告白ねぇ

もし告白したら
距離は縮まるか、遠ざかるかのどちら。


せこいけど
すごくせこいんだけどね。

告白って、一か八かの勝負ってよりも
両思いって確定してないと言えないところがある。

博打に出て想いを伝えられるほどの勇気は…残念ながら持ち合わせていない。



だからこそ
普段から秋斗くんにあんな態度を取られると
謎の自信を持ってしまう。


この関係に終止符を打てるのではないかと。
恋人にランクアップできるのではないかと。


そう自惚れてしまう私がいるんですよ。


告白

という一世一代の挑戦をしてみてはと
確実な成功の根拠もないのに、踏み出そうとする足があるんですよ。

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