アブナイ三角関係
「ご、ごめんごめん!秋斗くん忙しそうだったから」
カラッと何事もなかったのように笑った。
「…」
「呼び込み行こう!」
「…佐倉」
?
秋斗くんの落ち着いた声。
「なに?」
「……あー…いや」
?
「っ…衣装、似合ってるね」
何かを飲み込んでそう言った。
何か別のことを言いたかったように見えたけど
そんなこと聞く度胸も意味もない。
「ありがとう。秋斗くんも似合ってるよ!」
言われ慣れてると思うけどね。
「それから…今朝のこと、ごめん」
…え?
「なんだか自分でもよく分からなくなってた」
…
「ううん。大丈夫。私こそ変なこと言ってごめん」
変すぎること言ってるけど
どうか気にしないでくれたら嬉しい。
「…うん。不思議なこと言ってたね」
え。
「アレの意味…教えてくれない?」
なっ!
「俺ずっと考えてたんだけどよく分からなくて」
なななっ!
思わず秋斗くんの顔を見た私は息を呑む。
でっ出た!!
いつもと違う秋斗くん!!