アブナイ三角関係


「好きなくせにー。いい加減認めなさいよ」

「別に…好きとかそういうのじゃない」

「じゃあ美桜ちゃんが別の人と付き合ってもいいのー?」


それは…

「別に…」

「ほんとーに?」

……

佐倉は俺のことが好きなんだから他のやつと付き合うことはないだろ…?



「人の気持ちって永遠じゃないからね。私だって一生好きでいれると思ってた彼氏何人もいたけど、みーんな別れちゃったもん」

「それは千夏が尻軽だからだろ」

「ひっどーい!そんなことないしー」

そう言いながらも千夏はどこか見透かしたような目を向けてくる。


「世界中に何人の人間がいると思ってんの?美桜ちゃんが秋斗を超えるほど好きになる人がいてもおかしくないし、美桜ちゃんのことを心から愛する人だっていると思うよ?」



「もしかしたら、もう既に近くにいるかもね」

……。



「秋斗さぁ美桜ちゃんと一緒に出かけた霜崎って子嫌いでしょ?」

「嫌い」

即答する。
それは間違いないから。


「なんで嫌いなの?美桜ちゃんに手出したからじゃないの?」


……。


「そうだったらこれから美桜ちゃんといい感じになる人みんな嫌いになっちゃうね、ウケる」





「馬鹿だよねーそういうのを恋煩いって言うのに」


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