アブナイ三角関係
「……」
「……」
秋斗くんは私を強いと言った。
冬紀くんは私を弱いと言った。
なんだか2人が見てる私は、全く別の人みたいだ。
「美桜?あれ、なんか固まった?」
「……」
「美桜さん?スリープモード?」
「解除してください」
「あ、スリープモードなんだ」
冬紀くんがクスクスと笑う。
この人…なんで私のこと好きなんだろう。
なんで、たくさん女の子の友達がいるのに、私なんだろう。
「冬紀くんはなんで私が好きなの?」
「……」
…かなり恥ずかしい質問をした。
でも、知っておきたかった。
「さあね」
え?
「俺が美桜に恋をしてるのは、本能のようなものだよ」
……!
いつか私が言った言葉を、彼は口にした。