アブナイ三角関係


3組の教室の前は賑わっている。
あの中にいるかもしれない。

足を早く進めた。



が、しかし。


「おわ」
「わ」


あと少しのところで唐突に現れた何かの影にぶつかる。


「すまん、前見てなかった」

何にぶつかったかも把握せずそう呟いた。


「いや俺も…」

相手の声がそこで止ま…


ぶつかった相手を認識して、お互いにピキッと動きを止めた。



心底嫌いな人物が目の前にいたからだ。



うーわ最悪…


「萩原…」

「霜崎…」



まさかの相手に、出会ってしまった。


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