アブナイ三角関係
「かっ…帰ろうか…高坂さんもまだ美桜を探してるだろうから」
唇が触れる寸前
冬紀くんがハッとして勢いよく離れた。
顔が真っ赤になっていて、それを隠すように横を向いている。
同時に私も朦朧としていた意識を取り戻す。
なっ
な…ななっ
なにっ何しようとした!?今
え、ええ
待ってもし今…えっ
このままいってたら私たち……
あ…え…
きっ…
「そ、そうだね!」
私もおそらく真っ赤の顔で、両手で自分の頬を覆う。
「かっ帰ろう!」
「そうしよう!」
………
っっっ
う、うあああああ!!
なになになに!
なんなの今の!!
心臓が…心臓がっ
いたあああああい!!!