アブナイ三角関係



その後なんとかブチギレ芽依ちゃんをおさめ
先輩たちには心底謝られた。

山崎先輩だけは何が何だかわからないようだった。
可哀想に…



「よかったの?骨くらい折っておけばよかったじゃない」

「いやいやいや」

なーんだとつまらなさそうに息を吐く芽依ちゃん。
何故か秋斗くんと同じような黒いオーラーを感じる。


「芽依ちゃんありがとう」

「いいのよ。親友をいじめられて黙っていられるわけないでしょ?」


!!

め、芽依ちゃんが私を親友って言った!


「芽依ちゃあああん!」

「近寄らないで」

あーん。



「霜崎くんも協力してくれてありがとう」

芽依ちゃんが飛びかかろうとする私の顔を押さえながら冬紀くんに言った。


「いいや。当然のことだよ」

冬紀くん…


「好きな人を助けるのは」

冬紀くん!?


「なっななな!芽依ちゃんの前で何言ってんの!」

思わず冬紀くんの口を塞ぐ。



「あっはは!やっぱそうか!」

芽依ちゃんが口を開けて笑った。

「美桜モテモテだねぇ」

ぬ、ぬぅ…
恥ずかしい…


「萩原くんに霜崎くんかぁ…どうなるのかねぇ」

もう!

「他人事だと思って!」

「そんなことないよー?」


少女漫画みたいなの想像しないでよ!?
大変なんだからね私!

< 237 / 271 >

この作品をシェア

pagetop