アブナイ三角関係



「でも…あれ?だって萩原に告ってきたんじゃないの?」

冬紀くんが混乱している。


「けりをつけてきたんだってば!冬紀くんもそう言ったでしょ?」

「だからそのケリってのが…告白なんじゃないの?」


ん?
あ…もしかして…



「もしかしてさっきの廊下での会話で…私にフラれたと思ったの?」



「違うのか?」

冬紀くんがそうだろ?と言わんばかりに首を傾げる。



……


それは困る。
とても困るわ、冬紀くん。

あなたに…私を諦められるのは…とっても困る。


だって私が

あなたを諦められそうにないから。



「秋斗くんには、ちゃんと言ってきたの」

「…?」


「私には好きな人がいるからごめんなさいって」

「…え」


「ケリ、つけてきたの。好きな人に、好きって伝えるために」

「美桜……?」


「それなのにその人帰っちゃうから必死こいて追いかけたら転けたの」

「…っ」



冬紀くん。

いっぱい待たせてごめんね。

不安にさせてごめんね。


ちゃんと言うから、聞いてね。

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