アブナイ三角関係
「夢みたいだ…」
なっなんと恥ずかしいことを
「大袈裟だなぁ」
「大袈裟なわけあるか。無謀な片想いだと分かってて、それでも諦められないくらい好きになったんだから」
冬紀くん…
冬紀くんの私を抱きしめる力が強くなる。
熱が伝わる。
冬の始まりとは思えないほど暖かくて…いやむしろ暑いくらいだ。
「冬紀くん」
「ん」
「私と付き合って!」
「あ!それは俺のセリフだろーが!」
「早いもん勝ちじゃ!」
冬紀くんに抱きしめられたまま、顔を見上げる。
私と目が合うと柔らかく微笑む。
その全てに胸が鳴る。
「お返事は?」
「〜っもっちろんですともお姫様。溺れるくらい愛してみせましょう」
「キザだねぇ」
そんなに幸せそうに笑われるとなんだか調子が狂ってしまうわ。