アブナイ三角関係
「っていうか恋愛のスペシャリストなら霜崎くんの方がこういうの詳しいでしょ」
「別に俺はカップルとやらの形式を何度かしてきただけで真面目に恋愛なんてしてないよ」
なっ!
カップルだなんて私には遠い世界の言葉っ
どうも!彼氏いない歴=年齢!非リア充です!
「でも彼女いたんでしょ?好きだから付き合ったんじゃないの?」
「好きじゃなくても付き合うことはできるよ。てか好きな人と付き合えるなんて奇跡同然、夢物語だよ」
…まあ、それはわかる。
好きな人が自分を好きになる可能性なんてとてつもなく低いもの。
「佐倉さんが思ってるより恋愛ってキラキラしたものじゃないよ」
…そうかな。
「誰かを好きになるってすっごく素敵なことじゃない?他人を大切にするって誰にでも出来ることじゃないよ」
彼氏の一人も作ったことない私が言ったって仕方のないことかもしれないけど
それでも思うんだもの。
「恋して愛して恋愛になるんでしょ?輝いてなんぼでしょ」
ニシシッと歯を見せて笑う。
何事も明るく捉えてこそよ。