アブナイ三角関係


「おめでとう佐倉。約束通りお願い一つ聞くよ」

授業終わり、テストを片付けながら秋斗くんが言った。


来た…!

大丈夫…昨日勝てるかわからなかったけど練習したんだ。


「何がいい?」

よし。


「あ、秋斗くんの連絡先が欲しいです!」


い、言ったぞ!

スカートを握りしめる。



……

ぎゅっと瞑っていた目を開くと
秋斗くんが素っ頓狂な顔をしている。



あれ?
変なこと言ったかな。



「秋斗くん?」

「え、連絡先でいいの?」 

…へ?

「どういうこと?」

「…いや、なんか…もっと」




「い、いやなんでもない。いいよ連絡先だね」



やった!!
よく頑張った!佐倉美桜!!


「ありがとう!」

「……」

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