アブナイ三角関係
ふんふーん♪
ラッタラリラ〜
「えらく上機嫌だね佐倉さん」
「あ、霜崎くん?」
放課後
足取り軽やかに帰ろうとしていたら下駄箱にクールにもたれかかっている霜崎くんを発見した。
彼にしては珍しく1人である。
「今日は女の子達と一緒に帰らないの?」
いつも放課後はワイキャイしてるのに。
「大事な用事があったから先に帰ってもらった」
「あーら大事な用だなんてぇ女の子からの告白とか…ん?」
軽く応えながら靴を変えようと自分の下駄箱に近づくと、行く手を阻むように霜崎くんが私の目の前の下駄箱に手をついた。
「どしたの?」
「…佐倉さん待ってた」
え?私?
「なんで?」
「テスト結果出たでしょ?勝負どうだったの?」
ああー!
そっかあなたに話してたもんね。
「ふっふー!見事!勝利いたした!」
「!…勝ったんだ」
「そうよ!無事連絡先ゲット!」
「そう…よかった」
もーう!
「なによー!自分のことのように喜んでくれるなんて優しいのね〜」
「佐倉さんが勝ってよかったってより、萩原が勝たなくてよかったってことだけどね」
…ん?
どゆこと?