アブナイ三角関係


『18時に駅前で!』

秋斗くんからのメッセージを確認。

早めに準備が終わった私達は既に駅前に到着していた。



「くふふ…」

…むぅ

「ねぇちょっといつまで笑ってるの!」

隣で笑い声を漏らした浜辺さんをじっとりと睨む。


「だって女の子になろう!って意味分かんないもん。まじ謎すぎ決め台詞最高…ふふ」

「恥ずかしいから!」

「残念ながら生まれた時から女の子なんですけど〜」

「ニュアンスで感じ取ってよ!」

「いや言いたいことはわかるけどね?でも…ふふっ」

もおおお!
恥ずかしいなぁ!



「まあまあ、今日は言われた通り純粋に楽しんでみるからさー」

まあ、それならいいけど…


「美桜ちゃんってマジ変わってるよね。秋斗が選ぶだけあるわー」

え?どういう意味?

「類は友を呼ぶってこと」

??


「まっお互い楽しもうねー!今日の美桜ちゃんほっとけないくらい可愛いから自信持って」



そうだよね。
人のことばっか言ってらんないよね。

私にとってこの花火大会は棚からぼたもちだけど
このチャンス、全力で楽しんでやる!


大丈夫!
今日の私は一味違う!

今の私にできる最大の可愛いだ!

待ってろよ秋斗くん!

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