望まれない花嫁に愛満ちる初恋婚~財閥御曹司は想い続けた令嬢をもう離さない~
「妊娠されています」
「……え? 妊娠、ですか?」
「はい。七週というところです。おめでとうございます」
「あ、ありがとうございます」
美紅は自分の全く膨らみのない薄い腹部に手を添えた。
ここに新しい命が宿っているなんて信じられない。
「体調が優れないのは妊娠が原因ですね。病気ではないので治療は必要ありませんが、日々の生活で注意する必要があります」
「ここに赤ちゃんがいるなんて……」
美紅は呆然と呟いた。
結婚してまだ半年も経っていない。避妊はしていないとはいえ、こんなに早く子供に恵まれるとは、思ってもいなかった。
それでもじわじわと喜びがこみ上げてくる。
(私が母親になるなんてまだ信じられないけど、嬉しい)
大好きな史輝との子供がいる。そう思うだけでまだ見ぬ我が子への愛しさがこみ上げてくるようだ。
「近い内に来院頂けますか?」
「はい。分かりました」
医師が帰り部屋にひとりになると、すぐに明日香がやって来た。
「……え? 妊娠、ですか?」
「はい。七週というところです。おめでとうございます」
「あ、ありがとうございます」
美紅は自分の全く膨らみのない薄い腹部に手を添えた。
ここに新しい命が宿っているなんて信じられない。
「体調が優れないのは妊娠が原因ですね。病気ではないので治療は必要ありませんが、日々の生活で注意する必要があります」
「ここに赤ちゃんがいるなんて……」
美紅は呆然と呟いた。
結婚してまだ半年も経っていない。避妊はしていないとはいえ、こんなに早く子供に恵まれるとは、思ってもいなかった。
それでもじわじわと喜びがこみ上げてくる。
(私が母親になるなんてまだ信じられないけど、嬉しい)
大好きな史輝との子供がいる。そう思うだけでまだ見ぬ我が子への愛しさがこみ上げてくるようだ。
「近い内に来院頂けますか?」
「はい。分かりました」
医師が帰り部屋にひとりになると、すぐに明日香がやって来た。