望まれない花嫁に愛満ちる初恋婚~財閥御曹司は想い続けた令嬢をもう離さない~
「史輝さんの花嫁に選ばれたのは今でも信じられない想いです。でも選んで貰えて嬉しいと思っています。ご迷惑でなければ、妻として努力したいと思ってます」
すっかり自分の気持を表現することが苦手になっていた美紅にとって、ここまではっきりした意思表示は、かなり勇気がいることだった。
それでも言い終えたときに、史輝が微笑んだような気がして、不安が和らいだ。少なくとも怒らせるような発言ではなかったのだ。
「君の気持ちを受け止めた。これで迷いなく進められる」
彼の声にはさきほどよりも、力がこもっている様な気がした。
「は、はい」
「数日以内に婚姻届けを提出し、まずは一族のみの披露を行う。外部の人間を招いての披露宴は、スケジュールの関係もあり大分先になるだろう」
一気に具体的な内容になった。美紅は一言一句聞き漏らすことがないように集中して彼の話に耳を傾ける。
「当分は披露に向けての準備と、多少の教育を受けてもらいたい。ハードに感じるかもしれないが」
「はい、精一杯がんばります」
教育を受けさせて貰えるのはありがたい。
すっかり自分の気持を表現することが苦手になっていた美紅にとって、ここまではっきりした意思表示は、かなり勇気がいることだった。
それでも言い終えたときに、史輝が微笑んだような気がして、不安が和らいだ。少なくとも怒らせるような発言ではなかったのだ。
「君の気持ちを受け止めた。これで迷いなく進められる」
彼の声にはさきほどよりも、力がこもっている様な気がした。
「は、はい」
「数日以内に婚姻届けを提出し、まずは一族のみの披露を行う。外部の人間を招いての披露宴は、スケジュールの関係もあり大分先になるだろう」
一気に具体的な内容になった。美紅は一言一句聞き漏らすことがないように集中して彼の話に耳を傾ける。
「当分は披露に向けての準備と、多少の教育を受けてもらいたい。ハードに感じるかもしれないが」
「はい、精一杯がんばります」
教育を受けさせて貰えるのはありがたい。