望まれない花嫁に愛満ちる初恋婚~財閥御曹司は想い続けた令嬢をもう離さない~
史輝が困らないように、ただじっと身を任せなくては。怖くても抵抗してはいけない。
「うっ……」
熱い唇が肌を這う。
ビクッと勝手に体が反応したけれど、史輝の大きな手が美紅の二の腕を押さえているため身動きが取れない。
不安と恐れが全身を巡っていく。
子供の頃からずっと史輝が好きなはずなのに、なぜこんなに不安なのか自分のでもわからない。
着ているものを全て取り払われた。剥き出しの足を史輝の手が滑り、足の先から太ももを辿っていく。
(どうしよう……)
「美紅、力を抜くんだ」
ガチガチに強張った美紅の様子を見かねたのか、史輝に注意されてしまった。
「は、はい、ごめんなさい」
すぐに謝ったものの、どうすればいいのか分からない。
史輝は美紅を宥めるように、優しく髪を梳き撫でてくれていると言うのに。
どれくらいの時間が経ったのだろうか。
不意に史輝が体を起こした。
「今日は辞めよう」
「……え、どうして?」
「体調が悪そうだ、顔色もよくない」
史輝は完全に美紅から離れて、ベッドから降りてしまった。
あんなに不安だったのに、こうして離れられてしまうと焦燥感がこみ上げて、行かないで欲しいと思う。
「うっ……」
熱い唇が肌を這う。
ビクッと勝手に体が反応したけれど、史輝の大きな手が美紅の二の腕を押さえているため身動きが取れない。
不安と恐れが全身を巡っていく。
子供の頃からずっと史輝が好きなはずなのに、なぜこんなに不安なのか自分のでもわからない。
着ているものを全て取り払われた。剥き出しの足を史輝の手が滑り、足の先から太ももを辿っていく。
(どうしよう……)
「美紅、力を抜くんだ」
ガチガチに強張った美紅の様子を見かねたのか、史輝に注意されてしまった。
「は、はい、ごめんなさい」
すぐに謝ったものの、どうすればいいのか分からない。
史輝は美紅を宥めるように、優しく髪を梳き撫でてくれていると言うのに。
どれくらいの時間が経ったのだろうか。
不意に史輝が体を起こした。
「今日は辞めよう」
「……え、どうして?」
「体調が悪そうだ、顔色もよくない」
史輝は完全に美紅から離れて、ベッドから降りてしまった。
あんなに不安だったのに、こうして離れられてしまうと焦燥感がこみ上げて、行かないで欲しいと思う。