ねぇ、嘘じゃないよ
うん、そう愁也は頷くと顔を合わせてくれなくなってしまった。



2人駅へ向かっていると、ハッとする。

「愁也、私たち、へんs…」
変装しなきゃ、そう言いかけたとき。

「!!みて!!ユウとシュウだよ!!!!!!」
ある人の叫び声で周りの人がなんだなんだと注目する。


あぁっ、やらかした…。



これから帰るのに本来15分かかるはずなのが1時間に延長されるぞ。

「サインください!」
「かわいいっ、!!」

ガヤガヤと人が群がって、私は苦笑い。

「シュウく〜ん!」
愁夜の周りには女の子がいっぱい。
憧れの眼差しを向けている男の子もたくさんいるけど…。

私の前にも、女の子がほとんど。

ドラマの世界とかでいうと要するに女の子にモテるタイプの性格してるもんな、私。

でも男の子のファンもたくさんいて、男女平等に扱う。

サインをすらすらと次々とかいて握手をして笑いかけてこれはアイドルの握手会か?


心の中でため息をついて絶える事なく広がる群れにニコリとする。



あぁもう、夜中になっちゃうよ…。

そのときだった。
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