ねぇ、嘘じゃないよ
鈴音は、当然、Belle。
美音は、Amara。美しいという意味。
遥輝は、Orion。天国の光という意味で、オリオン座の中のベテルギウスをイメージしてつけた名前だから、ピッタリだ。


…な?俺らセンスいいだろ?

…まぁほとんどゆうが考えて、俺がちょーいいと思ったからめっちゃ賛成してただけだけどな。



でも最強にセンスのいい名前になって俺は大の大の大満足だ!






そう思いながら遥輝と双子を見守ってると、ぱたぱたぱた。

台所から駆け寄ってきたゆうに俺はびっくりする。



「ちょ、ゆう、お腹大丈夫なのか!?」



実は、ゆうのお腹には子供がいる。

しかもまた双子だ。男女の。



「大丈夫!今日はすっごく調子がいいの。ね、すず、みお?」

笑顔でねーっと笑顔を合わせるうちの家族の女子3人の可愛さに失神しそうになるも、気を取り直した。




「それならいいんだが…無理するなよ?明日は早く帰って来れるから、夕飯も俺が作る。みおもすずも。お母さんのこと困らせたらダメだぞ?」

双子の頭を撫でてから俺はゆうの唇にキスをした。


「もうっ…子供の前ではやめてよ…」



そうやって可愛らしく顔を赤らめるのも、これで何度目だろう。
本当は嬉しがってるくせに、可愛いなぁ。



「おとーも、おかーも、ちゅちゅすき!」
「ちゅちゅしたらにこにこする!」

幼くて、可愛い子供に言われてまたりんごみたいになるのも、本当に可愛い。


「本当に、お父さんもお母さんも、ラブラブだよな」

ただ一人、遥輝に呆れられて俺は言ってやる。




「遥輝も、頑張んなきゃなぁ!?はるちゃん好きなんだろ」

「なっ…!?うるさいなぁ…好きだよ」
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