りつとるね
レッスン後、月明かりの庭で
猛特訓から解放されたのは、日曜日の夜遅くだった。
「よし、これで修了だ」
「ほんと? 私大丈夫だと思う?」
「ああ。伴奏者の中で一番練習したのは間違いなくおまえだ。自信をもて」
「いや、練習したとかじゃなくて、一番うまいかどうか知りたいんだよ」
「一番練習したやつが、一番うまいに決まってるだろう。俺たちプロじゃないんだから」
律にそう言われて、当たり前のことだけど、素直に納得した。
「そっか、そうだね」
猛練習のおかげで、今、指の感覚めちゃくちゃいいし、いい音を出せるようになった気がする。
ここまで導いてくれた律。ぶっきらぼうだけど、やっぱりホントは優しいんだよね。
「よし、これで修了だ」
「ほんと? 私大丈夫だと思う?」
「ああ。伴奏者の中で一番練習したのは間違いなくおまえだ。自信をもて」
「いや、練習したとかじゃなくて、一番うまいかどうか知りたいんだよ」
「一番練習したやつが、一番うまいに決まってるだろう。俺たちプロじゃないんだから」
律にそう言われて、当たり前のことだけど、素直に納得した。
「そっか、そうだね」
猛練習のおかげで、今、指の感覚めちゃくちゃいいし、いい音を出せるようになった気がする。
ここまで導いてくれた律。ぶっきらぼうだけど、やっぱりホントは優しいんだよね。