寄り道
「貴方に女がいることはずっと気づいてた。でも美晴が高校を卒業するまではこの生活を守るって決めてた。」
「美晴はこのこと知ってるのか?」
「知ってるよ。今までATMお疲れ様。」
「俺ちゃんと華のことも美晴のことも愛してた。これは嘘じゃない。でも華は俺から離れていかないって調子に乗ってた。本当ごめん。」
「竜也さん。私が欲しい言葉は
綺麗でも愛してるでも
ありがとうでも
ごめんでもない。
さよならだけよ。」
泣き崩れる元夫を見ても何も思わなかった。
娘の引越しに私の引越しにと大忙しだったため1ヶ月仕事は休ませてもらっていた。