寄り道

なんだろう。なんで私今こんなにモヤモヤしているのだろうか。

後輩ちゃんたちが何もしてくれないからではない。

いつもの事だ。

こんなの慣れてる。

何にモヤモヤしているのだろう。

せっかくオシャレしてメイクもバッチリしてきたのに何だろうこのモヤモヤは。

でも何のためにオシャレしたのだろうか。

いつもの飲み会と何ら変わらないのに。

変わったと言えば……いや、違う。

そんなことあっていいわけがない。

「華ちゃん。斉木くんの隣行きたいでしょ。」

「…?!そんなことないですよ!大橋さんがいてくれればそれでいいです!」

「華ちゃん。私はいつでもどんな華ちゃんでも受け入れるからね。もし何かあったら引かれるからとか思わないで話してね。」

「大橋さん私一生ついて行きますね。」

楽しい時間はいつもあっという間だ。

このお会計の時間がいつも寂しく感じる。

みんなは二次会に行く様だったが私は少々気が引けたから帰ることにした。

「じゃあお先に失礼します。お疲れ様でした。」

「華ちゃん気をつけて帰るんだよ!」
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