魔女令嬢アリスの100日旅~婚約破棄だと勘違いした殿下が、心配すぎて私に内緒でついて来てしまったそうで~
こんなわがままな私で申し訳ございません。
咎めもなんでもお受けします。
ですが、どうか、どうか父の治療薬を、
そして母に何があったのかを知るまで待っていただけないでしょうか?
結婚式の日までには必ず戻ります。
それまでお体に気をつけてお過ごしください。
あ! フィード様を困らせてはいけませんよ!
殿下はいつも無理難題をフィード様に仰っていますから。
では、またお会いできるのを楽しみにしております。
アリス・ポートリエ』
**********************
「最後はフィードのことじゃないか」
私はアリスの実家のテーブルに置かれた手紙を読んでいた。
今朝方、ミレーヌ様のご容体やアリスとポートリエ子爵の様子が気になって早めに出てきたが……。
「申し訳ございません、殿下」
目の前ではポートリエ子爵が頭を下げている。
アリスが旅に出たことを大変申し訳なさそうに私に伝えてくれた。
咎めもなんでもお受けします。
ですが、どうか、どうか父の治療薬を、
そして母に何があったのかを知るまで待っていただけないでしょうか?
結婚式の日までには必ず戻ります。
それまでお体に気をつけてお過ごしください。
あ! フィード様を困らせてはいけませんよ!
殿下はいつも無理難題をフィード様に仰っていますから。
では、またお会いできるのを楽しみにしております。
アリス・ポートリエ』
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「最後はフィードのことじゃないか」
私はアリスの実家のテーブルに置かれた手紙を読んでいた。
今朝方、ミレーヌ様のご容体やアリスとポートリエ子爵の様子が気になって早めに出てきたが……。
「申し訳ございません、殿下」
目の前ではポートリエ子爵が頭を下げている。
アリスが旅に出たことを大変申し訳なさそうに私に伝えてくれた。