魔女令嬢アリスの100日旅~婚約破棄だと勘違いした殿下が、心配すぎて私に内緒でついて来てしまったそうで~
 どうやってこんなスープになるのかしら……。

 そんな風に考えて食事をし、お部屋に戻る頃にはアナウンスが入った。

 『まもなく、セラード国のターミナル駅に到着いたします。ご準備をお願いいたします』

「殿下、いよいよですね」
「ああ」

 私たちは大きな荷物を預けた後、セラード国へと降り立った──。
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