魔女令嬢アリスの100日旅~婚約破棄だと勘違いした殿下が、心配すぎて私に内緒でついて来てしまったそうで~
「だから、そんな目けだものを見るような目で見ないでよ! ほら、時計を見てごらん」
そう言って街で一際大きい建物の時計台に目をやると、針は七時をさしている。
「え、もう夜の七時なんですか!? でも、明るい……」
「ああ、ここらは夜八時までこんな風に辺りは明るいんだ。不思議だろう、気象関係が影響しているとも言われていてね、だから文化もちょっとうちの国と違うよ」
私は初めて知ることにふんふんと頷きつつ、文化の違いに驚きながらも少しワクワクしていた。
そうして殿下が言った「ホテル」という意味がわかり、私はカバンにしまっていた切符を取り出す。
そこには列車の切符と共にセラード国で宿泊するホテルのチケットが入っていた。
「ここに地図がありますね」
「では、そこに行こう」
そうして地図を見ながら歩き出そうとした瞬間、殿下に腕を引かれて私の体は背中側に一気に戻された。
「うわっ!」
「アリス、いきなり道間違えてる。こっち」
結局、殿下に案内されながらホテルへとたどり着いた。
自分の方向音痴を思い知ったところでため息をつく。
そう言って街で一際大きい建物の時計台に目をやると、針は七時をさしている。
「え、もう夜の七時なんですか!? でも、明るい……」
「ああ、ここらは夜八時までこんな風に辺りは明るいんだ。不思議だろう、気象関係が影響しているとも言われていてね、だから文化もちょっとうちの国と違うよ」
私は初めて知ることにふんふんと頷きつつ、文化の違いに驚きながらも少しワクワクしていた。
そうして殿下が言った「ホテル」という意味がわかり、私はカバンにしまっていた切符を取り出す。
そこには列車の切符と共にセラード国で宿泊するホテルのチケットが入っていた。
「ここに地図がありますね」
「では、そこに行こう」
そうして地図を見ながら歩き出そうとした瞬間、殿下に腕を引かれて私の体は背中側に一気に戻された。
「うわっ!」
「アリス、いきなり道間違えてる。こっち」
結局、殿下に案内されながらホテルへとたどり着いた。
自分の方向音痴を思い知ったところでため息をつく。