魔女令嬢アリスの100日旅~婚約破棄だと勘違いした殿下が、心配すぎて私に内緒でついて来てしまったそうで~
一等車両は個室で家族でも入れるような大きな一区画がまるごと一室となっている。
私が取った部屋は二等車両で半相部屋になっており、ベッド部分のみが鍵つきの完全プライベート空間となっていた。
ベッドから降りた座席の部分は向かい合わせのソファがあり、生活に必要なものは車両の共同スペースある。
「で、でも! 女性しか取れないはずじゃ……」
安全面を考慮して女性は同じ女性と同室になるようになっている。
どうして殿下が私と同じ部屋を取れたのだろうか。
「変装してきた。帽子を深くかぶってね、それで口紅を塗ってサングラスをかけて」
「まさか、名前も偽名で……?」
殿下は私の言葉に「正解」というように微笑んだ。
そんな話をしたら、予約した部屋に着いた。
「207号室……」
私は自分の切符に刻印された部屋番号と照らし合わせて間違いないことを確認した。
スライド式のドアを開けると、そこには大きな窓がある。
「わあ! 綺麗~!!」
こんなにも早く動くんだ、という感動に胸がわくわくしてくる。
景色がどんどん移り変わっていき、王都の街の建物がたくさん見えた。
私が取った部屋は二等車両で半相部屋になっており、ベッド部分のみが鍵つきの完全プライベート空間となっていた。
ベッドから降りた座席の部分は向かい合わせのソファがあり、生活に必要なものは車両の共同スペースある。
「で、でも! 女性しか取れないはずじゃ……」
安全面を考慮して女性は同じ女性と同室になるようになっている。
どうして殿下が私と同じ部屋を取れたのだろうか。
「変装してきた。帽子を深くかぶってね、それで口紅を塗ってサングラスをかけて」
「まさか、名前も偽名で……?」
殿下は私の言葉に「正解」というように微笑んだ。
そんな話をしたら、予約した部屋に着いた。
「207号室……」
私は自分の切符に刻印された部屋番号と照らし合わせて間違いないことを確認した。
スライド式のドアを開けると、そこには大きな窓がある。
「わあ! 綺麗~!!」
こんなにも早く動くんだ、という感動に胸がわくわくしてくる。
景色がどんどん移り変わっていき、王都の街の建物がたくさん見えた。