和歌を詠む
ミユキは、少しだけ、思った。
確かに、キヨシは、短歌の才能があると、分かった。
ところが、どこか寂しいと思った。
キヨシは、和歌を詠む以外、世界を知らないと思った。そうだとしか言えないと感じた。
ミユキは、少し、スマホのエッセイを読んでいた。
すると、神奈川県海老名市に親戚がいるのだが、そこでは、いつも、トマトを育てている農家を経営しているのが、いた。
ー一度、キヨシを、海老名の親戚へ連れていけないのか?
とミユキは、悩んだ。
…
キヨシは、アイドルと京急快特。
それしかないのは、どこか寂しいと思った。
例えば、『ヲタクに恋は難しい』のヒロタカと同じと思った。ゲームばかりしているヒロタカと同じと思った。
最近では、それこそ、スポーツクラブへ行って、運動をした。
それで、脂肪肝が治った。
しかし、それだけで良いのかと思った。
短歌をみんなの前で詠むキヨシは、かっこよかったが、そうではなく、キヨシは、もっと、色んな経験をするべきだとも感じた。で、ないと自分の友人としては満足がいかないと思った。
…
海老名市に住む従姉の弥生に「今度、ボーイフレンドを連れて行くから」とラインで、連絡をした。
そして、小田急で、海老名市へ向かった。
小田急海老名駅のプラットフォームには、いきものがかりのメロディーが、流れていた。
そして、駅から弥生の運転するクルマで、キヨシとミユキ、弥生が、3人で、弥生の実家へ向かった。
キヨシは、「オレは、農業なんて嫌だ」と駄々をこねていた。
しかし、そんなキヨシを観て、ミユキは、「子供」と感じた。そんな時だった。臨床心理士をしている友人に相談したら「畑へ行ったら、新しい短歌ができるよって、言ってごらん」のアドバイスがあった。
「オレ、トマトなんて嫌だ。土いじりなんて嫌だ」
「そんなこと言っていないで、たまには、したら?」
「やだ」
「だけど、この間だって、脂肪肝を治したら、短歌が詠めたように、今日も、畑へ行くと、短歌を詠むことができると思うよ」
とミユキは、言った。
ハンドルを握る弥生は、クスクス笑っている。
「本物のカップルみたい」
と言った。
その時、ミユキもキヨシも、顔が真っ赤になった。
弥生の家に着いた。
今日は、空が青々して、雲が一つもない。
そして、ここから、富士山も見えてきた。
「今日は、日本晴れかな」
と言った。
…
キヨシも、ミユキから無理やり、麦わら帽子を被せられて、それで、弥生とミユキ、キヨシは、3人で、トマトのビニールハウスへ入った。
ビニールハウスへ入ると、一気に暑くなった。
もう、キヨシも、ミユキも、汗が一気に出た。
そして、弥生は、ミユキとキヨシに
「ここの脇芽は、切って欲しいな。栄養を取ってしまうから」
と言った。
そして、鋏でチョキンと切った。
「この青いトマトは、まだとってはいけないよ」
「うん」
「だけど、こっちのトマトは、もう、実がなっているから、取って良いよ」
と言った。
トマトの青臭い匂いがしつつも、何だか、キヨシも、余計なことを考えずに、思った。
「空気が上手いし、トマトも美味しそう」
と感じた。
「ここのトマトはね、海老名市の角川トマトジュース工場へ運ぶんだ」
と弥生は、言った。
…
その時、キヨシは、トマトを切っていたら、つい、弥生のTシャツの胸のふくらみと、ズボンのお尻をみて、「ムラムラ」した。
その時だった。
ミユキは
「キヨシ君、どこ、観ていたの?」
「いや、どこも観ていない」
「いや、今、弥生ちゃんの方を、観ていた」
と怒った。
その時、ミユキは、思わず、真剣になって、キヨシを見た。
そのミユキの真剣なまなざしをみて、思わず、岩崎良美『タッチ』の歌詞を思い出したが、その瞬間、ミユキは
「ほら、私の胸」
と、ミユキは、そっとキヨシの手を、そのまま、ミユキの胸にあてた。
その時、キヨシは、ドキドキしたが、弥生は、顔が真っ赤になった。
「分かった?」
「はい」
「今から、何をするの?」
「トマトの収穫」
「キヨシ君の好きな人は?」
「ミユキさん」
と言った。
…
そして、夕方まで、ミユキとキヨシ、弥生は、トマトを収穫して、家で、お寿司を食べて、夜8時に、海老名駅から帰った。
その時だった。
キヨシは、また、短歌を詠んだ。
ートマト観て汗を掻いたなハウス内この頑張りを短歌に捧ぐ
(意味)トマトを観て、収穫して、汗を掻いたなビニールハウスでこの頑張りを短歌を詠むエネルギーにそそぐ
ー畑にて思わず観たよかの人を胸のふくらみ我ドキドキす
(意味)トマトの畑にて思わず観たよ彼女の方を彼女の胸のふくらみでドキドキしたよ
確かに、キヨシは、短歌の才能があると、分かった。
ところが、どこか寂しいと思った。
キヨシは、和歌を詠む以外、世界を知らないと思った。そうだとしか言えないと感じた。
ミユキは、少し、スマホのエッセイを読んでいた。
すると、神奈川県海老名市に親戚がいるのだが、そこでは、いつも、トマトを育てている農家を経営しているのが、いた。
ー一度、キヨシを、海老名の親戚へ連れていけないのか?
とミユキは、悩んだ。
…
キヨシは、アイドルと京急快特。
それしかないのは、どこか寂しいと思った。
例えば、『ヲタクに恋は難しい』のヒロタカと同じと思った。ゲームばかりしているヒロタカと同じと思った。
最近では、それこそ、スポーツクラブへ行って、運動をした。
それで、脂肪肝が治った。
しかし、それだけで良いのかと思った。
短歌をみんなの前で詠むキヨシは、かっこよかったが、そうではなく、キヨシは、もっと、色んな経験をするべきだとも感じた。で、ないと自分の友人としては満足がいかないと思った。
…
海老名市に住む従姉の弥生に「今度、ボーイフレンドを連れて行くから」とラインで、連絡をした。
そして、小田急で、海老名市へ向かった。
小田急海老名駅のプラットフォームには、いきものがかりのメロディーが、流れていた。
そして、駅から弥生の運転するクルマで、キヨシとミユキ、弥生が、3人で、弥生の実家へ向かった。
キヨシは、「オレは、農業なんて嫌だ」と駄々をこねていた。
しかし、そんなキヨシを観て、ミユキは、「子供」と感じた。そんな時だった。臨床心理士をしている友人に相談したら「畑へ行ったら、新しい短歌ができるよって、言ってごらん」のアドバイスがあった。
「オレ、トマトなんて嫌だ。土いじりなんて嫌だ」
「そんなこと言っていないで、たまには、したら?」
「やだ」
「だけど、この間だって、脂肪肝を治したら、短歌が詠めたように、今日も、畑へ行くと、短歌を詠むことができると思うよ」
とミユキは、言った。
ハンドルを握る弥生は、クスクス笑っている。
「本物のカップルみたい」
と言った。
その時、ミユキもキヨシも、顔が真っ赤になった。
弥生の家に着いた。
今日は、空が青々して、雲が一つもない。
そして、ここから、富士山も見えてきた。
「今日は、日本晴れかな」
と言った。
…
キヨシも、ミユキから無理やり、麦わら帽子を被せられて、それで、弥生とミユキ、キヨシは、3人で、トマトのビニールハウスへ入った。
ビニールハウスへ入ると、一気に暑くなった。
もう、キヨシも、ミユキも、汗が一気に出た。
そして、弥生は、ミユキとキヨシに
「ここの脇芽は、切って欲しいな。栄養を取ってしまうから」
と言った。
そして、鋏でチョキンと切った。
「この青いトマトは、まだとってはいけないよ」
「うん」
「だけど、こっちのトマトは、もう、実がなっているから、取って良いよ」
と言った。
トマトの青臭い匂いがしつつも、何だか、キヨシも、余計なことを考えずに、思った。
「空気が上手いし、トマトも美味しそう」
と感じた。
「ここのトマトはね、海老名市の角川トマトジュース工場へ運ぶんだ」
と弥生は、言った。
…
その時、キヨシは、トマトを切っていたら、つい、弥生のTシャツの胸のふくらみと、ズボンのお尻をみて、「ムラムラ」した。
その時だった。
ミユキは
「キヨシ君、どこ、観ていたの?」
「いや、どこも観ていない」
「いや、今、弥生ちゃんの方を、観ていた」
と怒った。
その時、ミユキは、思わず、真剣になって、キヨシを見た。
そのミユキの真剣なまなざしをみて、思わず、岩崎良美『タッチ』の歌詞を思い出したが、その瞬間、ミユキは
「ほら、私の胸」
と、ミユキは、そっとキヨシの手を、そのまま、ミユキの胸にあてた。
その時、キヨシは、ドキドキしたが、弥生は、顔が真っ赤になった。
「分かった?」
「はい」
「今から、何をするの?」
「トマトの収穫」
「キヨシ君の好きな人は?」
「ミユキさん」
と言った。
…
そして、夕方まで、ミユキとキヨシ、弥生は、トマトを収穫して、家で、お寿司を食べて、夜8時に、海老名駅から帰った。
その時だった。
キヨシは、また、短歌を詠んだ。
ートマト観て汗を掻いたなハウス内この頑張りを短歌に捧ぐ
(意味)トマトを観て、収穫して、汗を掻いたなビニールハウスでこの頑張りを短歌を詠むエネルギーにそそぐ
ー畑にて思わず観たよかの人を胸のふくらみ我ドキドキす
(意味)トマトの畑にて思わず観たよ彼女の方を彼女の胸のふくらみでドキドキしたよ