最強総長さまは元執事
「りゅッッ!!流星様………」
「う、後ろにいるのは編入生だぞ…⁉︎」
「なん、で今更……??」
静まり返った教室から一変。全員が小声で騒ぎ出した。
“流星様”って……??
てゆーか、これ以上ないくらい悪目立ちしてるよね??
「愛華様。お席はどちらですか??」
騒めきが聞こえていないかのように振る舞う流星。君、教室でもその口調なの??やめた方が……
「「「「様!?!?敬語!?!?」」」」
うるさっっ!!
今度こそ大声で騒ぎ始めたコイツら。
いやでもそうなるよね……?
「…チッ」
珍しく舌打ちした流星。
シーーーーーーーン
内心驚いていると、全員の顔色が真っ青になっているのに気づく。
うわぉ、そんな怖い??流星すごいねー
「えっと…、あそこ。窓側の1番後ろの席」
空気を変えるべくそう言うと、流星の表情が若干驚きのものになった。
「どうかした…?」
「いえ、私の席が愛華様の隣だったもので。少し驚いてしまいました」
え⁉︎と今度は私が驚いた。
なんで…、偶然??
そこまで考えたところで、ふと気づく。
———理人兄…??もしかして、私達を会わせるためにわざと…?