最強総長さまは元執事
ガチャ…………というお決まりの音は、見るからに高級なこの扉ではならなかった。残念
「よくきたなー。俺は理事長の正司だ。よろしくな〜。」
……ゆる。ゆるすぎでしょ。そしてそれは名前なの名字なの?
まあどーでもいいけどね
「よろしくです……。」
「えーっと、愛華のクラスは1-Aだぞ〜。」
「愛華??」
あ、つい声に出してしまった。いやだって理事長がただの1生徒を名前で呼び捨てする?普通
「あー、悪い悪い。知り合いと同じ名前でな〜。ついつい。」
「……まあいいです。1-Aですね?分かりました。」
じゃ、さっさと教室行こ〜
「おいおい待て!!」
うるさいなー、
「なんですか??」
「いやいや、担任呼ぶからちょっと待ってくれよ。」
えー、どうでも良くない??
「……そんな嫌そうな顔しなくてもいいじゃん?」
そう言うと、机の上にあったマイクをいじり出した
そんな嫌そうな顔だったかな?
——ピーンポーンパーンポーン♪
「ゴホン。えー、1-A担任の緑川 理人。至急、理事長室にくるように。以上。」
え、意外と真面目で威厳を感じるんだけど…?これがギャップってやつ?