最強総長さまは元執事
ぼうそうぞく……ボウソウゾク……???
………暴走族!?!?
「は??」
「そうですーー!!」
やけくそに言う大聖は、もう既に吹っ切れている。
「暴走族? ……もしかして、流星が??」
いや、そんなわけない。
名前が同じか、私が聞き間違えただけだ。
その、はず。
だって…
あんなことがあったのに。
そんなはず、ない。
「そうだよ!? 藤宮流星は暴走族の総長だよ!! やっぱり愛華ちゃん知らなかったんだね!?!?」
認めない、認めたくない………
そんな私に、大聖が更にヤケくそで言ってきた。 堂々と、肯定した。
私が信じたくなかった、事実を。
……いや、
信じられない、事実を。
「————おい。」