最強総長さまは元執事
♡♡♡
あの後は、いつも通り流星と昼食をとった。
大聖が言ったことに流星は一切触れず、本当にいつも通り、そのままだった。
ちなみに、理人兄に呼び出された理由も教えてくれなかったけど、今更だ。気にならない、と言ったら嘘だけど、昔から流星は秘密主義だったし、しょうがないと思って受け入れている。
「——愛華様。帰りましょう」
「そうね」
放課後になると毎日同じことを言ってくる流星に呆れはしない。
むしろ、今日も嫌われてない、と実感できるこの時間が大好きだ。………ちょっと依存しすぎてる気がしなくもない。
そのあと学校を出て、いつも通り、沈黙の中を2人で歩いていた。
突然。
「———誰かと思えば、藤宮流星じゃねぇかぁ〜?? スッゲェ美人を連れて……。」
「「「オレらは殺られねぇぞ〜??」」」
いつぞやの、不良共の声がした。