最強総長さまは元執事
「まさかあの Dignityのトップが美人といるなんてなー??」
リーダーもどきの後ろからゴミが色々と言っていたが、頭に入ってこない。
Dignity《ディグニティー》の、トップ…。 流れからして、流星のことよね?
「ぐあっっ!」
「ゔっ!!」
「ごほっ!」
そんな、思考に没頭しかけた私の耳に、うめき声が立て続けに届いてきた。
なんか、デジャブ……。
そう思って視線をやると、
「———どいつもこいつも余計なことばかり言いやがる……。死ねよ。」
魔王、もしくは閻魔様がいました。