危険な彼と甘い嘘


彼は私がそう伝えると、ぱぁっと顔を明るくした


「やったぁ!!!」


彼はそう言って、私に抱きついてきた


「奈央が一ヶ月だけじゃなくて、ずっと付き合っていたいと思ってくれるように、俺、頑張るから!!」


彼はいつになく真剣な目で言った


「だから、、、」


「だから?」


「毎日俺と一緒に登校、一緒に下校して夜は寝るまで一緒、学校でも俺意外の男と喋るの禁止ね!!」


は、はぁ?!


「そ、それはやりすぎでしょ、き、聞いてないって、、、」


「なんで??」


へ?


「俺と付き合ってくれるんだよね??俺の彼女なんだよね??なんで俺を優先してくれないの?ねぇ、なんで???」


こ、怖い、、、


今までののほほんとした読めない笑い顔とは大違い、、、


ま、前のほうがマシかも、、、


でも、付き合って罪を償うって決めたんだ!!


「わ、わかった、、、」


「じゃあ決まりね」


彼はそう言って、私の唇に彼の唇を重ねた


「、、、〜〜っ!!」


ふ、不意打ちやめて〜〜!!


私のファーストキスがぁ〜〜!


彼は動揺する私を面白そうに笑いながら、部屋から出ていった


「く、悔しい、、、」


絶対好きになんてなってやらないんだから!!

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