危険な彼と甘い嘘
やっぱりか、、、
聞くと思った
一ヶ月前、彼に付き合えと言われた時、とりあえず一ヶ月にしてしまったから、これからどうするかを決めなければならない
正直、付き合う前は苦手だと思っていた
でも、たくさんの時間を共にするうちに、色々な面が見えてきて
優しいところだったり
抜けてるところだったり
可愛いところだったり
カ、カカカカッコいいところだったり
振り返ってみると、この一ヶ月は、彼に振り回されてばかりだったような気がする
彼はじっと、私の顔を見つめてくる
ドキ、、、
不覚にも、心臓が大きく動いてしまった
ああ
私は彼の真剣な表情に、ドキドキしてしまったんだ
彼に、恋してしまったんだ
私は、気づいたときにはもう、彼の背中に手を回していた
「ちょ!!!奈央!!」
自分でもどうしてこんなことをしているのかわからない
でも、今彼に、一つだけ言いたい
「私、陽希のこと、、、」
私のものか彼のものかわからない、心臓の音が聴こえる
「、、、す、好き、、、かも、しれない、、、」