危険な彼と甘い嘘


私は気づいたら陽希に押し倒されていた


ちょ、ど、どうなってんの??


「な、なにすんの陽希!」


「何って?当たり前でしょ」


彼は不敵そうに笑った


「楽しいこと、だよ?」


ひっ


いつものほほんと笑っている彼とは嘘みたいに違う


狂ったみたい


怖い、、、


「なんでそんな嫌そうな顔してんの?好きなんでしょ?俺のこと」


「ご、ごめんなさい!嘘です!」


「、、、は?」


彼は今まで聞いたことのないようなドスの利いた声を出した


「いつも、陽希からかわれてばかりで、悔しくて、だから、、、」


「だから?」


ひっ


いつもと全然雰囲気が違う、、、


「エイプリルフールだし、陽希を、、、困らせてやろうって、、、」


「ふざけんなよ、、、」


「ごめ、、、」


「俺を騙すことの意味わかってんの??、、、」


え?


「ずっと我慢してきたけど、もう限界、、、」


ど、どういう

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