本日、初恋の幼なじみと初夜を迎えます。~国際弁護士は滾る熱情で生真面目妻を陥落させる~
さすがに呆れられたらしい。
自分でもいったいなにがしたいのかよくわからないのだから、彼の方はもっとそうだろう。呆れてバスルームを出て行くだろうと思っていたら、突然シャワーヘッドを手に取りこちらに向けた。
「こういうのもよくやったよな」
「え、わっ、ちょっと」
待ってと言う前に、勢いよくシャワーが噴き出した。慌てて上半身ごと顔を背けた途端、浴槽の床がぬるりとして足が滑る。湯舟の中に顔から転がった。
「香ちゃん!」
慌てた声がしてすぐ引き上げられたが、鼻にお湯が入ってゴホゴホとむせる。
「大丈夫か。ごめんな、ちょっと調子に乗りすぎた」
私を抱きとめた彼が、背中をさすりながら心配そうに言う。咳込みながら首を振った。もとはと言えば私が始めたことだ。
「圭君こそ、あきれたでしょう? 二十八にもなってこんな子どもっぽいことするなんて」
「いや、そんなことは」
「いいの、自分でもあきれてるもの」
うつむくとぐっしょりと濡れたバスローブが目に入った。彼は浴槽の中に膝立ちになり、私を支えてくれている。よほど慌てたのか、腰ひもが緩んで胸もとがはだけていた。
自分でもいったいなにがしたいのかよくわからないのだから、彼の方はもっとそうだろう。呆れてバスルームを出て行くだろうと思っていたら、突然シャワーヘッドを手に取りこちらに向けた。
「こういうのもよくやったよな」
「え、わっ、ちょっと」
待ってと言う前に、勢いよくシャワーが噴き出した。慌てて上半身ごと顔を背けた途端、浴槽の床がぬるりとして足が滑る。湯舟の中に顔から転がった。
「香ちゃん!」
慌てた声がしてすぐ引き上げられたが、鼻にお湯が入ってゴホゴホとむせる。
「大丈夫か。ごめんな、ちょっと調子に乗りすぎた」
私を抱きとめた彼が、背中をさすりながら心配そうに言う。咳込みながら首を振った。もとはと言えば私が始めたことだ。
「圭君こそ、あきれたでしょう? 二十八にもなってこんな子どもっぽいことするなんて」
「いや、そんなことは」
「いいの、自分でもあきれてるもの」
うつむくとぐっしょりと濡れたバスローブが目に入った。彼は浴槽の中に膝立ちになり、私を支えてくれている。よほど慌てたのか、腰ひもが緩んで胸もとがはだけていた。