本日、初恋の幼なじみと初夜を迎えます。~国際弁護士は滾る熱情で生真面目妻を陥落させる~
 重ねられた唇は、ついさっきまでの激しい口づけで濡れている。
 助走もなく口腔を貪るような濃厚すぎる口づけに、見る見る息が上がる。相変わらず心臓は破裂しそうなほど脈打っているが、やめたいとは思えない。

 彼の目に初めて〝ひとりの女性〟として映っている。それがたまらなくうれしくて、彼のシャツを握りしめながら必死について行く。
 頭の芯が痺れたようになった頃、やっと口が解放された。

 酸素不足でくらくらとしながら肩で息をしているうちに、あっという間に下着もブラウスも取り払われた。何も身に着けていない上半身を見下ろされ、全身がカッと燃えるように熱くなった。

「きれいだ」

 潤んだまぶたをぎゅっとつむり顔を横に向けると、耳のすぐ横で低くささやかれる。背筋がぞくんと痺れて首をすくませた瞬間、耳朶( みみたぶ)をパクリと口に含まれた。

「ひぁっ」

 弾力を愉しむように唇で()みながら舌で転がされる。逃れようと頭を振ったが、余裕たっぷりに追いかけくる。耳輪の縁をなぞりながら、耳の中まで入ってきた。

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