契約結婚、またの名を執愛~身も心も愛し尽くされました~
「このチョコレートケーキ、実家の近所にある洋菓子店が作っているんですが、絶品なんです。その気になればもっと手広く展開できるのに、店主が頑として首を縦に振ってくれなくて……ああ、以前出資させてくれと申し込んで断られているんです」
「……甘いもの、お好きなんですか?」
少々意外だ。
東雲はどちらかと言えば辛いもの好きのイメージがあった。
飲み物はブラックコーヒーや洋酒を好み、菓子の類には見向きもしないと勝手に思っていたのだ。
――以前一緒に食事をした時には、頭が大混乱中で、彼がデザートを食べたかどうか全然覚えていないわ……
しかし眼前のチョコレートケーキに対する情熱が感じ取れ、希実はしばしポカンとし
彼を見つめた。
「はい。眼がありません。和菓子も好物ですよ。出張で海外に行くと、つい現地のスイーツを食べ歩きたくなります」
想像もしていなかった返答をされ、希実は瞬いた。
自分も食べることは大好きだ。特に初めて口にするものにときめいてしまう。
「……甘いもの、お好きなんですか?」
少々意外だ。
東雲はどちらかと言えば辛いもの好きのイメージがあった。
飲み物はブラックコーヒーや洋酒を好み、菓子の類には見向きもしないと勝手に思っていたのだ。
――以前一緒に食事をした時には、頭が大混乱中で、彼がデザートを食べたかどうか全然覚えていないわ……
しかし眼前のチョコレートケーキに対する情熱が感じ取れ、希実はしばしポカンとし
彼を見つめた。
「はい。眼がありません。和菓子も好物ですよ。出張で海外に行くと、つい現地のスイーツを食べ歩きたくなります」
想像もしていなかった返答をされ、希実は瞬いた。
自分も食べることは大好きだ。特に初めて口にするものにときめいてしまう。