契約結婚、またの名を執愛~身も心も愛し尽くされました~
「い、嫌なはずありません。た、楽しみです」
苦手な嘘が、ペロッと出てくる程度には、彼を萎れさせたくなかった。
「それを聞いて安心しました。では再来週、土曜日の午後に出かけましょう。もし行きたい店があれば、リストアップしておいてください。特に希望がなければ、僕が選んでおきます」
「お、お任せします……」
パーティーに着ていくドレスを購入する店に、あてはない。
ショッピング自体、通販が基本の希実に『行きつけ』もなかった。
「分かりました。希実さんに似合いそうなショップを考えておきます。今から楽しみだな」
「は……はは……ありがとうございます」
――男性は女性の買い物に付き合うのが苦手な人が多いと聞いたけど……何故東雲さんはやる気なの……
苦手な嘘が、ペロッと出てくる程度には、彼を萎れさせたくなかった。
「それを聞いて安心しました。では再来週、土曜日の午後に出かけましょう。もし行きたい店があれば、リストアップしておいてください。特に希望がなければ、僕が選んでおきます」
「お、お任せします……」
パーティーに着ていくドレスを購入する店に、あてはない。
ショッピング自体、通販が基本の希実に『行きつけ』もなかった。
「分かりました。希実さんに似合いそうなショップを考えておきます。今から楽しみだな」
「は……はは……ありがとうございます」
――男性は女性の買い物に付き合うのが苦手な人が多いと聞いたけど……何故東雲さんはやる気なの……