前世恋人だった副社長が、甘すぎる
「穂花、おはよう」
甘くて優しい、大好きな怜士さんの声。
そのまま怜士さんは、おでこやまぶたにちゅっちゅっとキスをする。
その度に、心臓が甘く音を立て身体の奥がじーんとするのだった。
「お、おはようございます!
昨夜はすみませんでした!」
思わず謝るが、
「いいよいいよ。俺だって楽しかったし」
怜士さんが本当に楽しかったのかは謎だが、そんな優しいことを言ってくれる。胸がじーんと震えた。
だけど……やっぱり悲しげな顔をする怜士さんは、そのまま私に告げたのだ。