前世恋人だった副社長が、甘すぎる

だけど、さすが母親だ、彼女は怜士さんに怯えることもなく続けた。


「私たちは数多くの霊媒師に頼んで、怜士の悪霊を退散させようとしましたが、いっこうに怜士の様子は落ち着きません。

そこで最近は諦めていました。

怜士は悪魔の子だと思って」



沈黙が舞い降りる。

母親は優しい話し方をするが、言っている内容はなかなか酷い。

だが、それに突っ込むのは怜士さんしかいなく、もちろん私は何も言えないのだ。


< 250 / 258 >

この作品をシェア

pagetop