前世恋人だった副社長が、甘すぎる

なんとなく分かっていた。副社長は私のように、当然のようにフランス語で対応するだろうと。

だけど、副社長の口から漏れたのは確かにフランス語だが、酷く懐かしい少し訛りのあるフランス語だったのだ。

私はこのフランス語を知っている。

だって、夢の中でずっと聞いているのだから。

どうしよう……ここまで偶然が重なると、私の前世はただの妄想ではないのかもしれない。

そして、副社長は本当にマルクなのかもしれない。




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