前世恋人だった副社長が、甘すぎる
前世、マルクは人望に溢れた優しい青年だった。
せっせと農園で働き、街の人と笑い合って酒を飲んだりしていた。
道端で倒れている人がいれば農作物を分け与え、泣いている子供がいればあやしてあげる。
そんなマルクに、私は惚れた。
だから私が家出すると言った時ー当初は私の両親を思って大反対したがーマルクと私を匿ってくれる家は無数にあった。
そして、街中の人が彼の恋を応援していた。