あいたいヒト

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「あ、きたきた」

「待ちました!?」


「大丈夫ｖ

てか、その敬語止めない？タメでいいよ？」


「じゃあ、はい」

「そそ、タメね！」



「あ、コレありがとうね。

あの時、貸して貰って…

正直言うと、嬉しかった」



「そっか…」



そう彼が言うと、

優しく微笑んでくれた。



そういえば、

名前知らないなぁ。


「あ、えっと…名前…」


「お！俺の名前教えてなかったね。

俺は、高月大樹(ｺｳﾂﾞｷﾋﾛｷ)」


「高月ね」




しばらく、

無意味な沈黙が続いた。




私は、

ベンチの木材を見るだけ。