先輩の理性、疼かせてもいいですか?
「疲れちゃった?」

ふたば先輩のお部屋は、ベッド周りだけで余裕で生活が完結できそうなくらい、「完璧」だった。

ベッドの上で先輩は仰向けになって、私を先輩にまたがらせている。

「ちょっと気負いしちゃいました」

「ゆっくり慣れてくれたらいいよ。時間はどれだけかかってもいいから」

「はい」

「あのさ、さっきからもうけっこう抑制剤、切れてんだけど」

「私もです」

「じゃあさ、今日は摂取なしね?」

「なんでですか…摂取しないと私の…」

「疼くんでしょ?だからそのままシよって言ってんの」

「なんでッ…」

「いいじゃん。たまには見せてよ。セナの本能を」

このフロアのどこかにお兄さんも居るはず。
下にはお父様とお母様もいらっしゃるのに…!

ふたば先輩のフェロモンに抗えない。
熱い吐息が肌を撫でていく。

ふたば先輩の上擦った声。
私のせいでおかしくなる先輩が愛おしい。
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