濁った僕を抱きしめて
糸雨
出会いはムードもクソもなかった。
制服姿で雨に打たれて、何も映していない瞳で地面を見つめるわたしに、あなたは声をかけてきた。
今思ってもなんで助けてくれたのか分からない。わたしを助けることであなたに徳があったとは思えない。
……それでも。
こうやって、出会ってしまったから。
愛を、知ってしまったから。
ーもう二度と、昔の自分には戻れない。
そんなことを考えて、時々怖くなる。
もしあなたがわたしを捨てたら?
わたしはどうやって生きていけばいい?
あなたといない世界で、わたしは生きていける気がしない。
だからどうか。
わたしと、一緒にいて。
こんな汚くて濁ったわたしだけど、それでもいいなら。
というか、あなたもわたしと同じようなものか。
だったらお似合いだ。
この理不尽だらけの世界で、わたしとあなた。
痛いほどに手を握って、苦しいほどに抱きしめあって。
ふたり、生きていこう。
制服姿で雨に打たれて、何も映していない瞳で地面を見つめるわたしに、あなたは声をかけてきた。
今思ってもなんで助けてくれたのか分からない。わたしを助けることであなたに徳があったとは思えない。
……それでも。
こうやって、出会ってしまったから。
愛を、知ってしまったから。
ーもう二度と、昔の自分には戻れない。
そんなことを考えて、時々怖くなる。
もしあなたがわたしを捨てたら?
わたしはどうやって生きていけばいい?
あなたといない世界で、わたしは生きていける気がしない。
だからどうか。
わたしと、一緒にいて。
こんな汚くて濁ったわたしだけど、それでもいいなら。
というか、あなたもわたしと同じようなものか。
だったらお似合いだ。
この理不尽だらけの世界で、わたしとあなた。
痛いほどに手を握って、苦しいほどに抱きしめあって。
ふたり、生きていこう。
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